ユースお泊り会でのこと

 先日ユースの恒例お泊り会があり、盲目の世界を体験するというゲームをした。私たちの会堂は地下なので、電気を消すと100坪の会堂や教室が本当に真っ暗になる。その中を歩くというもの。一人が机を蹴飛ばして暗闇で大きな音を出してしまった。

 10分ほどでゲームは終わり、電気をつけたものの、何人かは浮かない顔をしていて、次のゲームに移っても表情が暗い。訳を聴いてみると、暗闇恐怖症の学生が多く、机を蹴った音で過去の暗闇で起きた原体験がフラッシュバックしてしまったようなのだ。
 彼らは山で幼少時代を過ごした子供が多い。その親の多くはアルコール中毒者で、殆ど毎晩夜嫌なことに遭遇していた。山の夜は台北と違って本当に暗い。だから暗闇恐怖症になってしまった子供たちは非常に多い。

 青白い顔をして震えている学生たちを見て、本当にかわいそうに思った。
 主よこんなにも深く傷ついた子供たちを私たちの教会に沢山送って下さり、毎日一緒に生活させて頂いて感謝します。どうか彼らの暗闇に光を灯し、幼いころの傷を癒してください。震えているこどもたち一人ひとりを抱きしめながら、心でそう祈りました。