今年の旧正月

 今年の旧正月休みは13日から21日までととても長いお休みでした。私たちは日曜日礼拝があるので、14日日曜午後からお正月のお休みに入り、家族で宜蘭県に向かいました。羅東で家族水入らずの3日間を過ごした後、故郷の南山村に向かって出発。例年通り、路沿いの信徒の家を1軒1軒訪問しながらの帰郷となりました。

 今回最も感動的だったのは南山での水曜日での祈祷会です。いつもは家庭礼拝のこの日、いつもより人数が多いだろうと場所を教会に移しました。親戚だけが集まったのですがそれでも会堂はいっぱいになってしまいました。
 そこで顔牧師のメッセージが語られた後、同じくこの村の出身の美花伝道師が証に立ちました。
 実はここ数年美花はこの村に帰っていませんでした。それには理由があります。
 彼女が18歳、台北で高校を卒業して村に帰ると、教会に一人で来るように言われました。そこで彼女を待っていたのは、親戚の叔父や叔母そして彼女の祖母も含まれていました。そして突然隣村の男性と結婚するように迫られ、強制的に婚約の日が決められました。親戚たちの脅迫的な態度に、美花は拒むことが出来ませんでした。でもその夜中彼女は1人で村を逃げ出して台北に来ました。それから、彼女の放浪生活が始まりました。
 今では神を信じ台北で伝道師までになった彼女ですが、この大きな傷は癒されずにいました。
 けれども、この日神様は働きそのことを教会で彼女は告白しました。そして、傷つけられた同じ場所で傷つけた同じ人たちが美花の上に手を置いて祈りました。
 彼女はこの日この親戚の間で、結婚を迫られた少女ではなく、霊的なリーダーとして認められました。彼女の深い深い傷はこの日癒されました。