高砂義勇兵の記念会

megumaru212007-07-07

 日本から仁司先生と教会の友人岩本さんが台湾に来られました。今回の来られた目的は私の義理の父(顔老牧師)の慰労のためです。義父は第2次世界大戦のおり高砂義勇兵として、最前線である南方諸島に送られました。そこで終戦を迎え玉砕命令が下っていました。これは生きて帰ってはいけないという命令です。そして2年ほど、日本兵とともに飢餓に苦しみ、やっと2年後に帰ることができましたが、終戦直後からその2年間は想像を絶するほどの壮絶な毎日だったそうです。ばたばたと日本兵が死んでいく中で、高砂義勇兵は台湾の山で鍛えられた生存能力で自分たちも生き延びただけでなく多くの日本兵を助けました。
 このような、功績を残したにもかかわらず日本人には忘れられ、補償やねぎらいの言葉す受け取っていません。
私はこのような真実を3年ほど前に知り、日本人として本当に恥ずかしいと思いました。
 
 この話を力丸先生にしたところ、文章にして親しい先生方に送って下さいました。そして、その文章が仁司先生の目に触れ、非常に感動され今回の来台となりました。
 短い滞在ではありましたが、義父の語る一言一言を涙ながらに聞いて下さいました。そしてお礼の言葉と謝罪の言葉を語って下さいました。義父にとっては大きな慰めになったと思います。
 戦争について全く知らない時代に生まれた私ですが、このような過去の傷ついてきた方々の話を聞くことができ、自分の存在やこれからの生き方を考え直す時となりました。